鍼灸院神尾のんびりブログ

埼玉県所沢市で鍼灸院をしています。

日本人の美徳

sl500_aa3001.jpg最近、渡辺京二著「逝きし世の面影」を読みました。江戸幕末から明治にかけての時期に日本に滞在した欧米人が日本人の人間性、美徳に関して抱いた印象が語られた著書です。 当時、日本に滞在した多くの欧米人は、日本人は質素な生活を営み、人々の多くは幸福そうであり、一見したところ富者も貧者もない、ということを概ねの印象として挙げています。日本には悲惨な貧は存在せず、民衆は幸せで満足そうで、衣食を保障された簡素な生活こそが「人民の本当の幸福の姿」ではないか、

また、開国による外国の影響によって、そういった普遍的な幸福な姿を壊してしまうのではないか、と危惧する想いが当時、日本を訪れた西洋人にはあったようです。 現代の経済一辺倒の社会が混迷する中、今後の日本人はもう一度、日本人が本来、持ち合わせている美徳から学ぶことが多いように思えます。