Reunion
先日、前職のころの同僚で集まることになり、「Reunion」という言い方をしていましたが、同窓会といった感じの会がありました。 前職はIT関係で、ウェブエンジニアと名刺には書かれていました。主に、ホームページ制作の担当でしたが、時にはお客の前に出て行ったりすることもありました。締め切りにテンパリながらかけずりまわっていた日々でした。
会社は、社長がドイツ人で、社員も半数は欧米人でした。顧客も半分以上は外資系企業で、日本語は必要ない場面もありました。自分は、制作部門の一員だったわけですが、制作にはかなり個性豊かというか、おもしろキャラが揃っていたというか、同僚には恵まれ、楽しく仕事をさせてもらっていました。 今回のきっかけは、制作のひとりであるルクセンブルグ人の彼が家族と共に休暇で日本に来たということがあり、だったらみんなで集まろう、といったことでした。自分が会社を辞めた時以来だったので、10年近くになりましたが、みんな全くといっていいほど変わっていなくて、一緒に仕事をしていたころと錯覚しそうでした。 そのルクセンブルグ人の彼は、奥さんが日本人で子供が4人います。私と同じ時期に会社を辞めて家族全員でルクセンブルグに帰国しました。奥さんがルクセンブルグでの生活が嫌になってしまったら、2~3年で日本に戻ろう、ということで帰国したそうでしたが、奥さんは嫌どころか全く日本に帰る気がなく、ルクセンブルグの市街地に自宅を購入し、腰をすえることにしたようです。 海外の人に会うことがあると必ず聞いてみるのは、出身の国での鍼灸治療についてです。ルクセンブルグでは、医師に鍼灸治療を薦められることがあって、本人が受けたいということになると、医師が紹介状を書いてくれて、鍼灸治療費の7割程度が健康保険から還付されると言っていました。また、鍼灸師は中国人がやっていることも多いが、現地に鍼灸学校があり、資格を取って開院しているようでした。私が思うより、欧米での鍼灸治療はより一般的というか、そこまで特殊な治療ではないように思えます。「鍼灸をやっている」と言って、「はぁ?」みたいな反応はなく、むしろ国内よりも鍼灸治療が意外と知られている印象です。 同窓会に集まった同僚の中で、全くの別世界に飛び込んだのは自分ぐらいでしたが、それもまた面白く感じてしまいました。ルクセンブルグにも遊びに来いといってもらっているので、いつの日か訪ねてみたいものです。